辛かったが思い出になった彼氏とのドライブ

今まででもっとも楽しくて過酷なドライブは大学の卒業旅行です。最後の春休みにぎりぎり駆け込みで免許を取得した私は、車が運転したくて仕方ありませんでした。

そこで、卒業旅行を兼ねて彼氏と二人でお金を出し合って中古車(かなり年季の入ったアクアでした)を5万円で購入。東京から長崎まで一週間かけて食い倒れの旅を企画しました。

二人ともお金に余裕がないのでできるだけ高速道路を使わず下道で。ホテルに泊まったのは1度だけ。あとは全部24時間営業の健康ランドか車中泊でした。

名古屋で味噌カツを食べ、大阪でたこ焼きを食べ、神戸の中華街で肉まんを食べていたあたりまでは楽しかったのですが、そこからの道がひたすら退屈なことったらないのです。

こんなアホなことするんじゃなかったという後悔と険悪な雰囲気をなんとか乗り越え、晴天の関門海峡を渡ったときの感動は今でも忘れられません。

そして九州に入るとあとは惰性でゴールの長崎ハウステンボスへ。チューリップの咲きほこる風景に、やっとついた・・・と言う安堵と同時に、これからまた東京まで帰らなければならないと思うと泣きそうでした。

帰りは退屈な中国地方は避けて、フェリーで四国へ渡り、四国でうどんをいやというほど食べて、淡路島を通って帰りました。

かなりの距離を運転したおかげで、免許をとったばかりでも運転に自信がつきましたが、それから社会人になり、車に乗る機会もまったくなく、現在ではすっかりペーパードライバーになってしまいました。

今あんな無謀なことをしろといわれても絶対できないなぁと思うと、あの辛い旅はやっておいて本当によかったと思います。行っている間、両親は無事帰ってこれるのか気が気じゃなかったそうですが。